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「萬朝報」 明治44年

 「明治期怪異妖怪記事資料集成」補遺「お化け長屋」、漸う怪事が始まります。

明治44年7月22日 お化け長屋(七) 塚の底から壷を掘出す

 連載六回で松浦新兵衛が次の家主となるも、二人の「惡差配人」の食ひ物に。この新兵衛が「人の恐れて近寄らなかつた百百恐(ももおそれ)塚」の「底に深く埋めてあつた壺を掘出し、その中から怪しい包みを取出して『魔を拂ふのだ』と稱して一炬に伏して了つた」。

…一種の神経

衰弱病であつたらしい、酒を飮み女を
買ふ點に於てハ、常人と少しも違はない
のであつた
  ▽第三の差配人青木彌太郎▽
新兵衛が恁麼(こんな)になつて居るのを知つて、
第三の差配人になつたのハ、彼の有名な
青木彌太郎であつた、彌太郎が幕末から
明治聖代にかけての八十餘年の生涯ハ
實に恐怖すべき罪悪の權化と云ふべきも
のであつた、其晩年ハ王子第一流の料理
店海老屋の主人として侠客的の餘生を送
り本年二月十八日老病で世を逝(さ)つたが、
彼が流離顛【眞+頁】沛(てんはい)波瀾重疊の歴史を讀めバ
鬼氣凄愴、人に迫るものもあれバ、憤恨

覚えず血涙を…

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